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池澤あやかさんが明かす、自分の本業はフリーランスエンジニアだと言い切る理由とは?

ソフトウェアエンジニアとして働く傍ら、ITテクノロジーにも詳しいタレントとして活躍する池澤あやかさん。タレントとして、エンジニアとして、テクノロジーの魅力を伝えるために格闘した20代の日々を語る。

池澤あやかさん

Profile

池澤 あやかさん

1991年生まれ。慶應義塾大学SFC環境情報学部で、インタラクションデザインを専攻。第6回東宝シンデレラオーディション審査員特別賞受賞。情報番組をはじめとするTV番組への出演やIT系メディアへの寄稿を行う一方、フリーランスのソフトウェアアエンジニアとしてアプリケーションの開発に携わる。

タレント兼エンジニアとしてテクノロジーの今に接する

タレントとしての活動でNHKの教養番組などに出させてもらうことはありますが、最近は女優活動は全然やっていません。そもそもお芝居は私にはあまり向いていないのかもと思っています。

お芝居は拘束時間が長かったり、一つの台詞を言うのも何十回とやり直しして、結構緻密な再現力が必要な仕事です。エンジニアは何度も同じことをやりたくないから、簡単にするためにプログラムを書くわけじゃないですか。それとは正反対の仕事なので、私はやっぱりエンジニアの方が向いているんだなと(笑)。

タレントやライターとしての活動では、テクノロジートレンドを取材したり、工場見学や最新技術の展示会に行けたり、最先端分野のプロの方々と対談する時間を設けていただいたりするお仕事が多いので、とても贅沢で楽しいインプットの時間になっています。

池澤あやかさん

新しいテクノロジーを自ら体験し、それを誰かに伝えることは好きなので、新聞やWebメディアにコラムを書く仕事もしています。そこでは、テクノロジーをどう面白く伝えるかを意識して伝えるようにしています。

流行りのガジェットを採り上げて、その使用体験をレポートしたり、キャッシュレス経済やサブスクリプションモデルなどのテクノロジーが私たちの生活をどう変えるのか、というような視点でコラムを書いています。

小さな記事でも、ちゃんと書くためには調べないといけないし、私は筆が遅いほうなので、タスクとしてはあまり軽くはないです。また、そうした仕事を通して得た知識を蓄積して、新しいテクノロジーの方向性が見えてきたりするといいのですが、まだその域には達せていないなあと感じます。ARやVRがどう世界を変えるとか、AIがどこまで発達するかと聞かれても、よくわからないですし(笑)。

ただ、サブスクリプションモデルやブロックチェーンといった、お金にまつわるテクノロジーについては、未来を変えていきそうで面白いと思いながらウォッチしています。

文系・理系の壁はない方が視野が広がる

プログラミングやハードウェア開発など技術系の仕事に携わる女性は、割合としてはまだまだ少ないですね。プログラミングの勉強会に行っても、男性の方が圧倒的に多い状況です。でも、ソフトウェアの仕事は在宅でもできるし、職場復帰もしやすい。女性にとってのメリットもたくさんあると思うんです。

とはいえ、日本ではまだ文系・理系の壁があって、そこで「なぜか女子は文系に行くべきだ」みたいな社会的な風潮があって、それがなかなか変わっていませんね。

私は高校時代、私立文系コースでしたが、慶應のSFCでは文理融合で、文系・理系さまざまな授業を取りながら、将来の専攻を考えることができました。自分の専攻とは直接関係なくても、その授業を受けることで「あ、自分はこっちに興味あるかも」ということが分かってきたりするんです。

池澤あやかさん

私の所属していた研究室は電子工作やプログラミングが必須で、あえて分類するなら理系に近い分野でしたが、男女半々の比率でした。もしかしたら、文系・理系にまつわる先入観をなくして、自分の興味のままに専攻を決めることができれば、男女比は大きく偏らないのかもしれません。

私の出身研究室の卒業生の進路を辿っていくと、エンジニアになる人もいれば、プロデューサーやディレクターになる人もいる。自分でハードウェアのスタートアップを立ち上げる人もいます。

研究室の先輩に矢島佳澄さんという女性がいて、ワークショップの運営や展示作品制作、工業製品のプロトタイプ製作などを手がける「techika」という会社を起業しています。ハードウェアスタートアップの起業というと男性が手掛けることが多いイメージですが、そうした分野で活躍している女の先輩がいるのは、同じ学校の卒業生として、また女性として誇らしいです。

ただ、SFCのカリキュラムに課題があるとしたら、自由にカリキュラムが組めてしまうがゆえに、プログラミングの勉強を基礎から固めたいと思っても、どの授業を受ければいいのかわからないということ。私自身も、働き始めてから基礎が抜け落ちていると感じることが多々ありました。例えばネットワーク系とかデータベース系とか。今思えば、普通の工学部のように、ある程度体系だった授業がある大学が羨ましかった。

その反面、SFCの卒業生は様々なことに興味を持つハングリー精神がある人が多いと感じています。周りの友人もそれぞれ専門が違ったので、話すととても面白く、卒業後の進路もバラエティに富んでいます。

フリーランスエンジニアの明と暗

私にはタレント、ソフトウェアエンジニア、ライターといった複数の顔がありますが、どこかの組織にがっちり所属しているわけじゃないんです。だからなのかもしれませんが、一度はどこか一つの会社の社員になってみたいという思いはあります。

学生の時はさまざまな企業でインターンして、大企業の雰囲気をちょっとだけ味わいました。だから、大きな組織の一員として働くことは、一種の憧れですね。例えば有給休暇とか福利厚生って、いいじゃないですか(笑)。あと、転職活動の合間の期間に、長期で海外を旅行する友人がいて、実にうらやましいです。

池澤あやかさん
今は基本的にはフリーランスの立場です。フリーランスには良い面も多いけど、エンジニアとしてスキルアップしずらいというデメリットはあります。基本的には、自分の能力に見合った仕事しか受けられないからです。

それに、自分で経理処理や収入管理などの雑務をしなくてはいけない。そういう雑務に追われず、自分の専門スキルでこなせる仕事に集中できるという点では、会社員になってみたいと思ったりします。

ただ、今業務委託で参加しているtsumugはチームでの仕事になるので、自分一人ではキャッチアップできない新しい技術を学ぶ機会も多いです。フリーランスではあるものの、たくさんの刺激を受けて、成長できる環境があることに感謝しています。